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花の賞味期限〜番外編 其の6〜

「では行ってきます。」

金曜日になると彩未はマサにその様に言って、壇上との食事に行った。
壇上は気を遣ってか後輩も連れてくるらしくて、彩未は後輩の広菜を誘ったらしい。


彩未がいなくなると、里中がマサに寄ってきた。

「今日も合コンか。僕のことは気にも止めていないんだろうなぁ。」

里中はその様に呟いた。

「彩未ばっかり。でも彩未は可愛いから仕方ないかぁ。」

その様にマサが言うと、里中は慌てて言った。

「マサちゃんだって可愛いけど。でも男って弱かったりするから、マサちゃんみたいにしっかり者にはしっかり者の男性がよいのかなぁなんて思う僕もいるけど。」

困らせるつもりはなかったけど、その様な里中の言葉を聞けて、マサは嬉しかった。


マサは帰り掛けの真上川を捕まえて、頼んだ。

「真上川さんの彼氏に会わせて下さい。真上川さんの男性を見る目を見て見たいんです。」

「今日はこれからデートだけど、彼氏にも聞いてみないとなぁ。私の見る目と言われると自信はないんだけど、会ってみる?」

マサは恋は宝物入れの様な物だと思っていた。
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眺めているだけで良い時もあれば、宝物を探したい時もある不思議な物だと。

マサは化粧直しをして、真上川のデートについて行くことにした。

-終わり-




by rinstudio_i98 | 2018-01-16 09:51 | 短編小説